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2020-10-10
CREW 日 記

愛媛県 ログハウスのメンテナンス・補修 褐色腐朽菌被害 殺菌・除菌 Part2 悪い事例と良い事例

父の夢と遺産を受け継いだ娘さんからの相談で丸太ログ(ハンドカットログハウス)を診断。

同じ場所、同じ時期に建築された他のログハウスと比較解説します。

 

 

約20年前に分譲された別荘地です。

今回の依頼人が所有するお父様のログハウス。褐色腐朽菌によるログの腐食が進み手遅れな状態。塗膜も完全に切れて長年放置されているのがよく分かります。

ログハウスの構造を理解されている方はお気付きでしょうが、せっかくのログ壁が「サイディングボード」で覆われています。

通風・採光が遮断され、湿気が滞留しやすい構造となってしまって腐食菌が繁殖!

ログハウス知識の無い大工さんが間違ったリフォームを行った結果です。

そもその新築当時の基礎仕様に大問題。床下を確認して驚きです!!

基礎は土がむき出し。床根太を支える束は乗せてるだけ。基礎開口部から大量の雨水が継続的に侵入した痕跡!!!

軒先が短く、樋も詰まり、雨の日の基礎周辺はいつも水浸しだったのが想像できますね!

基礎開口部が…

地盤面と同じ高さなので雨水は基礎内に侵入して行くのが分かります。

 

道路から2m下の雛壇分譲地を選ばれ建設されたログハウス。景色もいいし段差がかえってログに似合いがちと判断されますが、それなりの対策が全くされていない残念な悪い事例

ログハウス健康診断を終えて補修するには高額費用がかかる事をお伝えしました。

 

ログハウスの誤解を避ける為に!

正しいメンテナンスと正しい施工をされて、通風・採光にも最適な立地のログハウス事例です。

同じ別荘エリア内で双方の距離は車で3分。

 

大切に住まわれているのがよく分かりますね!

基礎・屋根・ログ壁・塗装。周辺環境 全てにおいて理想的な ハンドカットログハウス。

建築当初はオイルステン塗料を使っていた痕跡、現在はより撥水性が高い水性シリコン塗料で丁寧に塗装されておりました。

 

経年美化で風格も感じられる 素晴らしいログハウス 築後20年以上の良い事例

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