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2015-03-23
CREW 日 記

フィンランドと日本の住宅事情 ~フィンランドログハウスは100年住宅~

日本の住宅のは高度経済成長期から始まった日本の住宅ラッシュから大きく変化してきました。
昔ながらの日本建築文化とはかけ離れた、大量生産を重視する住宅建築が発展を遂げ、コストと安定的な生産体制を優先させた住宅建築が進みました。
日本の伝統的な良さ、わびさびや風情、また風土や周辺環境に調和した住まいが少なくなっていったのはこの頃からはないでしょうか。
軒は短くなり、窓は小さく最低限の数を設置。
木目や石、レンガなど、自然素材の柄だけを真似た○○調や○○風の外壁や建具が採用されるようになっていきます。
また無垢の素材はコストが高く、メンテナンスも必要、クレームの原因にもなりやすいことから敬遠され、安価で一定の品質が得られる新建材が住宅に多用されていきます。
高気密と材料と品質の均一化が進む一方、新建材からの揮発性有害物質によってシックハウスの問題が発生。
その対策として24時間換気システムが法律で義務付けられるようになります。
強制的に部屋の空気を循環させ、接着剤や新建材からの揮発性物質(ホルムアルデヒドなど)が室内に充満し続けないようにしているのです。
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雨から建物を守るための深い軒、調湿性に優れた土壁や漆喰、庭とのつながりを持たせ四季を楽しめる広縁や縁側、空間をやわらかく仕切る障子やふすまなど、日本の本来の住宅の考え方とは大きく変化していきました。
誰でも簡単に安く施工できる物、また工場である程度まで施工するプレハブ住宅化が進み、住宅事情は大きく変化を遂げました。
一方で融通の利かない規格住宅化、耐久性の欠落など、造り手の利便性を追及した住宅は、とにかくスピードとコストが重視され、残念ながら長期間に渡って住み続ける家づくりの考え方と逆行してきたのです。
日本の家の平均寿命(建替え)は25年~30年という結果が出ているのも現実。
残念なことに住宅ローンが完済した頃には建替えをしなければならないという、なんとも寂しい話ですね。
一方、北欧では、家は一度建てると壊さないという考え方。70年~100年という建物も少なくありません。
築30年未満の家は、まだまだ新しい家とも言われます。
フィンランドでは、家を大切にするこんなエピソードがあります。
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「おじいちゃんが建てた家に住み、おとうさんは湖のほとりにサマーハウス(サウナコテージ)を建てた。だから僕は湖で家族が釣りを楽しむボートを買う」
とっても夢のあるエピソードですね!
住まいは手入れしながら、大切に長く住む真の100年住宅の考えを最初から持っています。
また、最初にお金がかかっても、性能の高い家を建て、厳しい冬でも快適にそして省エネルギーでランニングコストのかからない家づくりをするという考えを持っています。
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北欧の家具や照明、薪ストーブなども同様。
少し高価かもしれませんが、長く愛着を持って使え、住まう人の暮らしを豊かにしてくれます。
補修や生地の張替えなどをしながら2代~3代と使われることは決して少なくありません。
時を経て、経年劣化するのではなく、本物だからこそ経年によってビンテージ化した家は新築以上に価値を増していくのです。
本物を長く大切に愛着を持って住み続ける。これが北欧の住宅事情なのです。
当社のご提案する住まいは北欧で厳しい寒さに耐える、優れた性能を活かしながら、日本の気候風土に合わせた建築の考え方も取り入れた設計施工を行っています。
・雨宿りのできる深い軒先
・光と風を取り入れる大きな開口部+結露のないトリプルガラスの木製サッシ&ドア
・湿気やシロアリを寄せ付けにくい基礎高(GL+500mmのベタ基礎)
・地震大国日本でも安心して暮らせる丸太組構法の強い耐震性
Forest Crewのフィンランドログハウスは日本でも長期間に渡って家族が快適に、安心して暮らせる家なのです。
A.Ikegawa

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