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2015-02-27
CREW 日 記

窓の熱貫流率って?(愛媛香川の北欧住宅 フォレストクルーログハウス)

埼玉建材試験センターで行われた当社標準の高性能トリプルガラスの木製サッシのJIS4710性能試験
(建具の断熱性能試験)
試験結果が得られる前に全く聞きなれない数値「熱貫流率」についてお話しをしたいと思います。
熱貫流率とは、1m×1mのサッシから1時間あたりに逃げていく熱量を数値化したもの。
この数値が小さければ小さいほど性能が高いということです。
実際に使うお客様の立場から表現をすると、
・冷暖房の効きが良い=窓から逃げていく電気代
・結露が発生しにくい=健康、快適
などが数値で一目瞭然になります。
ドイツやオーストラリアでは、窓の結露はもちろんのこと、壁体内の結露も
「建築物理上、結露を引き起こすのは人の健康を害するから瑕疵である」
という考え方が根底にあります。
見習うべき大切な考え方ですね。
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どのくらいの効果が、当社の窓にはあるのかを今まで色々な形で試行錯誤してきました。
こちらは、あるオーナー様のイベント時に室内側のトリプルガラスの表面温度を測った時の写真です。
外気温が約4~5℃と寒い時期ではありましたが、室内側のガラス面が暖かいことにびっくりしました。
01.jpg
こちらは、世界各国の窓の最低基準を表したもの。
かたや日本での売れ筋商品は?
・アルミニウム枠で1枚ガラス 6.50W/㎡・K
・アルミニウム枠で2枚ガラス 4.65W/㎡・K
・樹脂枠で2枚ガラス     2.33W/㎡・K
窓の性能においては、残念ながら我が日本は、世界で「後進国」。
「夏7割、冬6割。」が窓のキーワード。
開口部から逃げていく熱の割合を示す数値です。
逆に考えると、残り15%が壁、床、天井の断熱や15%が換気ロス。
開口部の性能をあげることがどれだけ大切かが分かっていただけることと思います。
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そして、最も重要なのが、震災や原発問題における将来のエネルギー問題。
灯油代においては、10年前と比べて約2倍にまで高騰しています。
現在の光熱費の基準ではなく、将来を含めて考えると「出来るだけエネルギーを使わない」
住まいづくりが大切だと当社は考えます。
次回は、得られた数値データーをもとに逃げていくランニングコスト(電気代)をより分かりやすくお伝え出来
るようにチャレンジしてみたいと思います。
お楽しみに。
Atsushi Hayakawa
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

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