Forest Crew

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2010-08-21
CREW 日 記

ログ材の加工ミス!即日対応と再発防止。

昨日の当社『ログハウス』ブログにて
”木材品質加工精度”の需要性をお伝えした所ですが、愛媛県西条市内で建築中の
ランタサルミ フィンランドログハウスの組み上げ現場にて
残念な事に、クレームが見つかりました。
午前中 ”高品質”な『ログハウス』とは? と熱く語って,ブログ更新を済ませた所だけに
お施主様には大変申し訳なく思っております。
12時過ぎに事務処理を終えて、13時から現在商談中のお客様と建築予定地の
敷地調査に同行。その足で、同じ東予の西条市ログハウス建築現場を
訪れました。
前の日に4段まで組み上がったと聞いており
順調な進捗状況。
この日も猛暑38℃、職人さん達にアイスと冷凍ジュースの
差し入れを持って訪れた所、ご主人様も同時に来場されて
歓喜の雑談をしていた時の事です。
7段~8段目に積まれたログ
IMG_0698.jpg
フィンランド工場で加工時に入れる 目安の『ノコ目』通称”ラフカット”
IMG_0701.jpg  IMG_0706.jpg 
木製サッシを取り付ける際に、現場でカットして 高さを決めて行く箇所になります。
なんと!ノコ目が2本??
ログ壁図面と木製サッシ図面を確認すると、上のラインが正しい事が判明。
下のラインは完全なカットミスです。
その場に、ご主人様もいらしていたのでクレームとして報告し お詫び申し上げました。
対策として2案
埋木して修正するか
4段バラした後、予備のログ材(エクストラログ)でノッチ加工を施し再度組み上げる。
ご主人様からは
「この暑い中、大工 さん達も一生懸命やってくれているのでバラスのは気のどくな…」
「そちらの判断にお任せします。」と お心使いを頂きました。

「それでは、バラしましょう!」
「少し手は停まりますが、今まで順調でしたから大丈夫です。」
IMG_0708.jpg
大工 さん、電気屋さん協力のもと、4段を分解して行く様子です。
IMG_0709.jpg
場所は、玄関横。ノッチが2カ所のログですので、エクストラログのノッチ加工がプラス1カ所必要。
大工 さんの腕の見せ所となります。
IMG_0710.jpg
メーカーにも即日報告し、原因と再発防止を依頼。
早速ランタサルミ総代理店 社長からメールが届き
『この度は、製作ミスにより皆様、施主様、施工のご担当の皆様方に
 ご迷惑をおかけしたことまことに遺憾で、申し訳ございませんでした。
 現在原因を追求中であります。今の所、多くはCADデーターを工場の
 加工ラインのデーターに変換する時にエラーが出ている事のようです。』
他国に比べ 教育水準の高い、真面目な国民性のフィンランド人ですが
完璧な人、企業はありません。
対応の速さや、報告、連絡、相談、ここがしっかりしていると今後も信頼出来ます。
フィンランド人をかばうつもりは無いのですが、昨日8月21日の『地軸』にて
下記の記事が書かれていたので添付します。
愛媛新聞ONLINE
北欧の夏と生きる力
 こうもむごい暑さが続くと夏なんていらない、とぼやきたくなる。北欧フィンランドの人々には心外だろう。以前訪れた首都ヘルシンキでは短い夏を惜しんで日光浴をする姿に出会った。
 休暇は、湖畔や海辺の別荘ですごすのが定番。といっても富裕層の特権ではない。水道や電気が通らない「小屋」を好みにしつらえ自然に抱かれた日々を楽しむ。まき割りや魚釣り、ベリー摘み…。不便な生活をいとわない。
 ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンが50代から晩年にかけて通った「別荘」はバルト海の小島にある。強風が吹けば身動きできない岩礁に木材を運んで小屋を建てた。大自然と向き合う生活を、生涯求め続けた。
 足裏に伝わる岩やコケの感触に喜びを感じ、時折襲う雨風や波には冒険心で立ち向かう。困難を知恵と工夫で乗り越えることに、生きがいさえ見いだしているような彼女の姿。生きる力に価値を置く国民像が重なる。
 国際学習到達度調査(PISA)の好成績が注目されたフィンランド。落ちこぼれをつくらない教育、豊かな読書環境、先生の質の高さに加え「自ら判断し問題を解決する力」が学力の根幹にあろう。
 翻って日本。知識活用力不足などの課題は明らかなのに、漫然と学力テストを繰り返すだけ。教育現場にどう反映させるのか、どのような学力を伸ばそうとしているのかが見えてこない。

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